2017/2/27 SKEフェスティバル公演末永桜花生誕祭

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幕が上がり、重力シンパシーSKE48劇場に流れた瞬間、私は涙が止まらなくなった。運良く当たった遠方席、前から4列目。中央下手に座れたので、末永桜花さんの姿をはっきり見ることができた。昇格してから初めて見た正規メンバーとしてのチームE公演、そして生誕祭っていう特別な理由はあったけれど、前々から重力シンパシースマホで聴いていてもなんとなく涙が出てきそうな曲だと思っていた。歌詞を読むと、これは片思いに見せかけたファンとメンバーの曲だなと感じる。存在認知されてなくてもそのベクトル進めばいい、いつか同じ重さで愛について想うだろう。実際ファンとメンバーの距離は近く見せかけているだけでとても遠い、同じ重力を感じるところで生きていないかのよう。それでも『近い』という夢を見せてくれる存在が私は大好きだ。

 

アラサー女が客席で号泣してるのを見てメンバーはどう思うだろう…って冷静な自分が窘めている。それでも涙は止まらない。公演入る前に「泣いちゃうかも」ってツイートしたり話したりしていたけれど、ここまでは予想外だったし、うっかりハンカチを持ち込むのを忘れてしまった。少しの涙でメイクが崩れるのも嫌でマスカラをつけなかったのは正解だった。新幹線のお手洗いで見た自分の顔は、まあ汚かった。アイラインはよれてアイプチは取れて、アイシャドウのラメがほっぺたをキラキラさせている。末永桜花さんが、はにかみながら嬉しそうに頭へのせた素敵な花冠とティアラの煌めきとはまったく違うそれだった。

 

Partyが始まるよ公演とはまったく違い、バラエティに富んだ曲を集めたセットリストであるSKEフェスティバル公演は、DMMで眺めていてもわくわくした。まことしやかにささやかれている、元はSKE48のために作られたという重力シンパシー公演と、公演としては披露されたことがないバラの儀式公演の2つのいいところ取りと言っていい。埋もれていたたくさんの素敵な曲を拾い集め、アップテンポとミディアムテンポ、可愛い曲とセクシーな曲と切なくてかっこいい曲が、おもちゃ箱のように集まっている。まあなんと表現力を試される公演か。そして、それを期待以上にこなしてくれる末永桜花さんの素晴らしさ。

 

MCでたくさん末永桜花さんの話が聞けて嬉しかった。普段あまり交友関係を顕にしたがらないのか、なんとなく漏れ聞こえてくる程度にしかわからなかったチームメイトとの交わりが洪水のように流れ込んでくる。礼儀正しく先輩への敬意を忘れない、加入当初からしばらくは頑なに推しメンを答えなかったくらい自我を出さなかった彼女が、こんなにも愛されて、やっぱり特に仲のいい先輩っていうのはいるんだなあって少し安心したりもした。おーちゃんに言いたい台詞を言わせようコーナーでは、普段私達ヲタが知り得ない彼女の一面を見た気がした。年相応の幼さもメンバーは知っているんだろうな、と思いちょっぴり嫉妬したくらい。

 

生誕祭が始まり、谷真理佳さんの手紙は書き出しで既に差し出し人がわかってしまって微笑ましかった。あえて名前で呼ぶメンバーは1人しかいない。そこからすでに愛情いっぱい感じてまた涙腺が潤んだ。それでも谷真理佳さんは、笑わせてくる小ネタもいれてくれていたので2度目の醜態を晒す前に涙が引っ込んだのでとってもありがたかった。

末永桜花さんのスピーチは、彼女らしいのひとことだった。『恩返しがしたい』という単語を何度も言っていた。ほんの少しの勇気を出して、総選挙のランクインと選抜入りの目標を掲げてくれたが、すぐその後にファンへの感謝を述べている。もどかしさで胸がいっぱいになった。もっともっとわがままになってくれていいのに。あなたはまだ15歳なのに。大人に甘えていい年頃なのに。恩返しがしたい理由として『ファンのみなさんに何も返せていない』と言っていた。そんなことない。14歳の末永桜花さんは、たくさんの幸せをくれた。昇格を逃して悔しい思いをしてから程なくして、美浜海遊祭で研究生として披露した「花火は終わらない」での松井珠理奈ポジションでセンター、研究生公演での「金の愛、銀の愛」でのセンター、研究生公演のアンダーセンター、ソロコンサートでの活躍と昇格発表。センターがすべてではないとは言われても、実力で勝ち取ったファンへの恩返しだ。気付いてないだけかな、謙虚だからかな、きっと両方かな。あなたは私達が応援した以上のものを与えてくれている。

 

義務教育が終わって1つ、学生時代の区切りを迎える末永桜花さん。高校生になったら髪の毛を巻けるのが嬉しいとSHOWROOMで話してくれた。そうやって少しずつ大人になっていくんだね。私が応援できる期間は、もしかしたらとっても短いかもしれないけれど、彼女が成長していく姿を見れる幸せを噛み締めて、私も恩返しができればいいなと思った生誕祭でした。

 

改めて、末永桜花さん15歳の誕生日おめでとうございます。
あなたに出会えて、私はとってもとっても幸せです。